OrreforsFish Graal　Edward Hald水槽の魚ガラス花瓶　■スウェーデン　＊アンティーク


現代ガラスの世界的技法の基礎となったGrail（グラール）技術の生みの親の１人、
スウェーデンEdward Hald のFish Graal（Orrefors)のガラス花瓶が入荷しました。
どこから見ても何層にも見える不思議な装飾を施した花瓶は、
片手では持てないくらい どっしりとした重量感もあり、現地でも
とても希少で数少ないプレミアムコレクションです。

無色、透明なガラスの層が重なり薄緑の色合いに見えます。
黒色で描かれた魚たちは、 まるで海底で生き生きと泳いでいるかのよう。
より立体的に見せてくれる、本格的なグラール技法を用いた素敵な作品です。
分厚いガラスの基部から、内部グラール装飾のある無色の球状の容器を吹き、
軽く陰影を出しています。

下（底）から光を当て本体を回して見ると、素晴らしく美しく
本当に魚が泳いでいるようです。


【コンディション】
アンティークガラスですので、わずかな擦り傷はありますが、
全体にヒビ欠けなく、とても良いコンディションです。
底面には、Edward Hald のサインがあります。


■原産国：スウェーデン
■メーカー：オレフォシュ（Orrefors)
■デザイナー：Nils Tove Edward Hald
■年代：1950年代
■素材：ガラス
■サイズ：φ14ｃｍ H15cm
■重量：約5ｋｇ


*アンティーク品は古いものですので、多少の汚れ、しみ、小傷や使用感など
ある場合がございますが、時代〈年月）の積み重ねであり、新品にはない
風合いや趣きをお楽しみください。


◇Orrefors/オレフォシュ

オレフォシュは1898年、スウェーデンの南スモーランド地方に創業しました。
時代は産業革命以降、アール・ヌーボーへと実用的なモノから芸術的なモノへと
変わりつつありました。
1913年Orreforsの新しい所有者となったJohan Ekmanは、すぐにエッチングされた
装飾とオーバーレイ技術を用いたアートガラスを作らせました。
さらにアーティストなしでは経営が成り立たないと感じ、1916年に
Simon Gate（肖像画家1883-1945）とEdward Hald （建築学1883-1980) を招き入れ、
このことが後のOrreforsを世界的メーカーへと導く事になりました。

その2人のによって生み出されたのが、Grail（グラール）技術でさらにそこから
"Ariel アリエル（魚杯型）"など現代のガラス技術の原点となる技法が
次々に開発されました。
1925年「アールデコ」の呼び名となったパリの「現代装飾芸術・工業美術国際博覧会」
でグランプリを受賞し、その名は北欧古典世界へと知れ渡ることとなりました。
現在は、スウェーデンの大手ガラスメーカー Kosta Boda を傘下にし
" Orrefors Kosta Boda AB" となった今もなお、世界中に飛躍し続けています。